第六回シンデレラガール総選挙について今現在言いたいことを言い尽くしたい② ~マーケティングについて~
前回のまとめ
・第六回もボイスなしアイドルの躍進とボイスつきアイドルの停滞が予想される
・新規Pがモバマスを始めるのはハードルが高い
・総選挙の戦略としては、新規Pよりも既存Pをあてにすべき
だいたいこんな感じの話を書きました。
今回書くこと
・では実際にどのようにして投票してもらうのか?
について書きます。
・では実際にどのようにして投票してもらうのか?
第五回においても明らかになったとおり、今後の総選挙でも「浮動票」と呼ばれる層が全体の流れの鍵を握ることとなるでしょう。では、そういった層をどのようにして自分の担当に靡かせるのか?これに関しては、実際によく見られる例をまず始めに挙げます。
・ツイートを利用した宣伝
「〇〇は~でこういうところがすごいんです!投票してください!」とツイートし、拡散してもらうことによる宣伝方法です。
メリットとしては、担当Pの言葉がそのままツイートされているため、直接そのアイドルの解釈について知ることができる、つまり見た人の心に直接訴えかけるだけの力があります。実際自分も幾つか読んだりしていますが、自分の知らなかった情報、自分の気がつけなかった解釈など、興味深いものも多いです。
・実際の有効性について
とまあ、現状よく見受けられる手法を最初に挙げたわけですが、この手法が果たして有効に働くのか?働いているのか?という点についてはちょっと疑問を感じずにはいられません。
というのも、この手法には「界隈の外に拡がっていかない」という問題点があるからです。
何故か?
はっきり言わせてもらうと、この手法が「玄人向け」だからです。
皆が皆、貴方方のようにテキストを読み込んでキャラクターの解釈に努める行為を娯楽と思っているわけではありません。
単純にゲームに触り、Twitterで流れてきたイラストをRTするのを娯楽としている人間も多いはずです。
そんな人たちがプレゼン資料みたいなツイートを読み、RTするか?と言われると「しません」。
彼らはそもそもキャラに関する長ったらしい解釈を必要としないからです。
キャラ解釈を楽しむ人々とそれを必要としない人々、言ってしまうと「住んでいる世界が違う」。
そういった人々に向けてと称して「〇〇は~~だからスゴイ!」という長ったらしいプレゼンを何度も何度も繰り返すのは、「解釈を無理強いする行為」であるように私は思います。
別に解釈する事を否定する訳ではありません。
ですが、「コンテンツに触れている人間全員に自分と同じ理解を求める」という行為は、いささか無理があるのではないでしょうか。
ダイマ?大いに結構。しかしそれが効く人間は極々僅かである、という事は覚えておいて欲しいです。
そういった理由もあってか、文章により訴えかけるツイートというものはどうしても拡散されにくい傾向があるように思えます。
・拡散される手法とは?
「現状の手法では界隈の外には拡がらない」という話をしました。
じゃあどうしたらいいの?という話なわけですが、これは至って簡単です。
界隈の壁を超えてあらゆる人にまで届くもの、つまり「ブーム」を起こしてしまえばいいだけです。
第五回でキーとなったブームである「BEMYBABY」「よしのんP幻聴ネタ」「森久保ォ!」というネタですが、これらには「キャラ解釈」の要素は一切介在していません。これらが一大ブームとなり得たのは、ただただネタとしての使い勝手の良さ、ニコニコ動画で多様されがちなスラングとしての面白さがあったからです。
逆に言うと、こういったムーブメントを産み出すためには、いかにキャラ解釈を漂白するか、すなわち「キャラクターの読み解ける部分をそぎ落としていくか」という点が肝要になるのではないかと思います。悪い言い方をすると「雑に弄る」という事ですが。
ですので、キャラ解釈が好きな層の方々にとってはなかなか受け入れがたいやり方ではあるでしょう。
・では一番の最善手とは
キャラ解釈のダイマはなかなか拡散されない、ブームになるとネタ扱いされる。
では何が良いのか?
それは、「フォロワーの多い絵師にイラストや漫画を描いてもらう」。
これに尽きます。
イラストというものは、例えキャラや作品を知らない人が見ても「可愛い」などの反応をすることができるものです。
フォロワー10000人を超えた絵師ともなると、5,600RTという数字がたたき出されるのも珍しくはありません。
こういった方々に担当アイドルのイラストを描いてもらうことで、アイドルについて知らない人々のTLまでそのアイドルを拡散させる、すなわち認知させることができる、というわけです。
・結論
私個人の意見としては、やはり「フォロワーの多い絵師に描いてもらう」が最適解だとは思います。ですが、これは100%の他力本願です。別に私はそれで良いとは思うんですが、まあ納得しない方は大勢いるでしょう。
そんなわけで、全体的な結論としては「ベストな手法なんてない」と言うことに尽きます。結局は「これが一番」と自分のやり方を信じ、突き通して頂くのが皆にとって平和なのではないでしょうか。
というわけで、二つ記事を使って
・どの層に訴えれば良いのか
・具体的にどうすべきなのか
についての事柄を書きました。
③では、もしもの話・・・「デレステで総選挙が行われたら?」という話をしましょう。
「第六回シンデレラガール総選挙」について今現在言えることを言い尽くしたい①
そろそろ総選挙ですね、ということで第六回総選挙の話をしましょう。
(面倒なのでかなりの部分の説明は省きます)
・何故このタイミングで総選挙の話題?
はっきりと言って、現在のデレマス(デレマスモバマスの総称として)において、総選挙の重要性はおそらく一番でしょう。ですので、第六回が始まる前に「総選挙」について言いたいこと言えることを全て言っておければなと思った次第です。
この記事では、大まかに3つの区分に沿って話を進めます。
・第五回のまとめ
・第六回の予想
・第六回に向けて行動したいPに向けて
「全部読むのがかったるい」という方に関しては、大した中身のない上二つは読み飛ばしてもらって大丈夫です。
・まず第五回を振り返ろう
第六回を語る際において第五回を踏まえないのは幾ら何でも無理があるので、とりあえず第五回についてざっと語りましょう。
(第五回の最終結果)
まあ皆様お分かりでしょうけど、第五回のみを鑑みても「ボイスなしアイドルの躍進」と「ボイスつきアイドルの伸びの停滞」が言えるでしょう。
「ボイスなしアイドルの躍進」については、総選挙で上位であればその面子での総選挙CDが出る、言ってしまうと「上位に入りさえすれば問答無用でボイスが確約される」という事情があります。ですので、「このアイドルにボイスつけたい!」と思った方々の票が集まった結果であると言えます。また上位を逃したとしても、50位以内に入れることによって「人気の証明」とすることもできます。(もっと言うともしかしてCM抜擢もある・・・かもしれない)
「ボイスつきアイドルの伸びの停滞」については、ボイスなしアイドルの場合とは異なり、上位に入賞できたとしても総選挙CDの楽曲がもらえる、今回で言うならゲーム内ラジオに出られる、総選挙常連なら面子が保たれる、陰で「ボイスあるのに上位逃してるw」と煽られない、くらいなものです。CDはともかく、20~50位のアイドルに関しては実質的にうま味はほぼない、と言ってしまっても良いでしょう(CGを狙うなら話は別ですが)。
中間発表からの動きも重要でした。
中間で上位に入ったボイスなしアイドルが躍進している大きく躍進している傾向もみられ、いわゆる「浮動票」と呼ばれる票は、中間発表後に多く動いているのではないか?とも考えられます(もちろん担当Pの頑張りもあると思いますが)。
・第五回総選挙の影響
第五回総選挙において圏内入りしたボイスなしアイドルに関しては、デレステにおいて供給があったりと、かなり分かりやすく恩恵を受けました。ボイスつきアイドルに関して言うと、そこまで総選挙に沿った展開はありませんでした。
・第五回についての個人的見解
「単純な人気投票じゃない」ということは前々から言われていたことですが、今回はそのことがより顕著に表れたのではないかな、と思います。特にデレステの登場によって、ボイスさえあればコミュに出られる、もっと言うと曲が貰えるかもしれないという、ある種の希望が見えてしまったわけですので、「担当と言うほどではないけど好きだからボイスがついて活躍の場が拡がってほしい」という意見が浮動票となって現れたのではないかな、とも感じられました。また、今回に関しては「投票権が無課金でもそれなりに獲得できた」という部分も上記の事に大きく影響しているのではないか、と考えられます。
・第六回の大まかな予想
第五回が「ボイスなしが成り上がれる場」であったことがここ一年で明確に示されてしまった以上、第六回でもその傾向はますます強くなるでしょう。それに伴った担当PらによるTwitterなどでの「ダイマ」、つまり投票の呼びかけが過熱することも予想できます。
属性毎に私見を述べるなら、「Cuで上位入賞は難しい、CoPaに関してはボイスなしアイドル同士の競争になるのではないか」というところですかね。
ただ実際どうなるかに関しては蓋を開けてみなければ分からない部分が多すぎるので、予想を立てること自体が馬鹿馬鹿しいような気もします。
ここまでは話の前座です。本題に入りましょう。
・これから選挙活動をされる担当Pさんへ
(第六回が第五回と同じように「モバマス内において」「無課金でもそれなりに票が貰える」という状況であったら、と仮定します。)
貴方方が「デレステやアニデレからの新規層に担当アイドルへ投票してもらいたい」と考えるなら、それはとても難しいことである、ということを最初にお伝えしたい。
「なんでそんなマイナスなこと言うんだよ!好きならそのくらいやれる!ログインして投票券稼ぐだけでもいいから!」
と言いたくなる気持ちは痛いほど分かります。
ですが、それはそれとして「デレステからのPが」「今から」「票を稼ぐためだけに」「モバマスを始める」という行動の重さを知っていただきたい。
・今からモバマスを始める大変さについて
はっきり言って、モバマスは面白くないです。つまらない。
暇を見つけては延々と親指で画面の所定の位置を叩き続けても、一週間で貰えるのはエナドリ二本。「フリトレで欲しいアイドルがすぐ手に入る!」と誇らしげに言われましても、そもそも手に入るドリンクがこのざま。結局、編成を強くするために別に好きでもなんでもないアイドルのコスト17を安く揃えるくらいしかできません。「テキスト量が膨大!」と言われましても、そもそもカード手に入らないんだから読めるわけがない。イベントを走れどコスト17じゃたかが知れてるし、メダルガチャは極めて渋くチケットなんて全然出ない。やればやるほど課金前提のゲームであることを思い知らされて余計にモチベーションが下がるだけ。
言い出したらキリがありませんが、少なくとも古参Pの方々は軽率に「モバマス楽しいよ?何でやらないの?」とか言わない方が良いと思います。テキストとかそれ以前の話です。これは苦行です。新規Pが全く下地無しの状態でモバマスを始めるのがどれだけ大変であるか、まずそのことをしっかりと認識していただきたいです(もちろん個人の感想ですが)。
・じゃあどうしたらモバマスを始めてくれるのか?
まず、「デレステからの新規Pにモバマスを始めさせ、投票させたい」という考え自体を少し改めたほうがいいです。言ってしまって悪いですが、こんな化石みたいなゲームを今からテキスト目当てで始められる忍耐力と時間的余裕を持っている人間はごくごく少数です(第五回から散々古参PがTwitter上で「モバマスを始めろ」と言っているにも関わらず、さほどモバマスのアクティヴ数自体は伸びておりません)。それを全てのデレステからの新規に求め、ましてや「Pならモバマスやれ、投票しろ」などという圧力をかけるような発言をして投票を促す事自体、あまりにも現状が見えていない行為であると言わざるを得ません。またそのような高圧的な発言は、新規Pから「また厄介な古参が騒いでる・・・」と煙たがられるだけであり、逆効果です。
そうはいっても、始めてもらわないことには投票してもらえません。ですので、古参Pの方々は新規Pに対し、あくまでハードルを下げに下げて、それこそ「総選挙期間中だけでいいから」くらいの勧め方をするのがベターかと思います。
・本当に狙うべきは「デレステ新規P」ではなく「既にモバマスをやっているP」
「デレステからのPがモバマスを始めるのは大変」という話は既にしました。ではどうしたら票を増やせるのか?
簡単な話です。モバマスの既存Pを目当てにすることです。
全く貯蓄のない新規Pが総選挙期間中に稼げる票数などたかが知れています(自分の経験から言うと、100票前後が関の山でした)。その一方、ある程度貯蓄もあり戦力も整っているであろう既存Pなら、第五回においては無課金でも300票は稼げたそうです。
身も蓋もないことを言ってしまうと、実際に稼げる量がそこまでない新規Pをあてにするよりも、確実に票を稼げる見込みのある既存Pを目当てにする方が確実ではあるのです。
ですから、無理に焦点を絞って「新規P向けに」と気負った宣伝をするのではなく、既存Pにも向けて宣伝をしていった方が実際に効果があるのでは、と僕は思います。
「じゃあ実際にどんな宣伝をしたらいいの?」
という話については、長くなってしまったので②に書きます。
①はここまで。
「デレアニ・デレステ民」を馬鹿にするんじゃねえよ
最近増えましたよね、こういう話。
何かにつけて、アニメ・デレステから入ってきたファンをいちいちこき下ろす輩。
そりゃまあ、気持ちは分かります。
モバマスからやってきた人たちとはそれこそ4,5年の積み重ねの差があるわけだし、そういう人たちから見たら「こいつら全然分かってねえわ」という瞬間も多々あると思う。
だとしても、ですよ。
何も「#デレステPは知らない」とかいう上から目線なハッシュタグ作って知識披露大会開く必要は無いんじゃないんですかね。
いやさ、そもそも俺らはデレステをやっているんであって、当たり前だけどモバマスのみに存在する情報なんてそれこそ自主的に調べないと一切入ってこないわけじゃないですか。
それを「この情報、デレマスに触れてるならもちろん知ってて当たり前だけど、どうせお前らデレステPは知らんのやろw無知やなあwしゃーないからモバマス古参であるこの俺様がわざわざハッシュタグを作って情報載せたるわw」みたいな舐めたタグで言われてもさあ。
何様だよと。
(当人達にその気があるかないかは置いておいて)
何というか、こういう輩ってどいつもこいつも先輩面してくるのがイラッとさせられるんだよ。
別に笑顔で迎えてくれとは言わないけど、新参いびりが平然とまかり通っているこの状況が本当に嫌いだ。
という気持ちはまあ分かるんですけど、そういうことを言いたいのであれば、もう少し言葉の選び方に気を遣っていただけると、こちらとしても話を聞きやすいんですがねっていう。
あと、「#良いデレステコミュを貼ってけ」みたいなタグ。
何なんだよその「デレステコミュは基本糞」みたいな言い方さあ。(このタグ自体例の騒ぎの時に生まれてしまったものなのだけれど。)
糞かどうかは自分で判断すべき話だし、そこまでしてモバマス上げデレステ下げしたいんか、という気持ちしか出てこない。
そんな偉そうな態度のくせして、総選挙が近づいたら「デレステからの人はモバマスやって俺の担当に票ください!」とか言い出すんだろ。勘弁してくれ。
それと、「デレアニデレステからの奴らはボイスのないアイドルをモブだと思っている」って話。
「デレアニデレステからの連中はボイスつきのアイドルしか見てない、だからボイスのないアイドルをモブ扱いしているに決まっている!よおし、この俺がそんな可哀想な連中を啓蒙してやろう!」なんていう有り難い動画も投稿されているほどにはありふれた話題なんですが。
ちょっと待ってくれよ、と。
「ボイスなしをモブ扱いしている新規」ってそもそも実在すんのかよって話ですよ。
お前ら好き勝手言ってくれてるけど、肝心のそいつはいったい誰なんだよ。
この話題、端から見ていると本当に「屏風の虎」そのものにしか見えないし、そうやって新規をいびってる暇があんならそれ言った当人に直接説教しにいけよっていう。
幾ら何でも新規を馬鹿にしすぎじゃあありませんかね?という気持ちです。
ここまでも色々脈絡無くグダグダ言ってきたけど、こんなことを言いたくなってしまうくらい、Twitterをしているとデレアニデレステ勢に対してあたりの強い発言がちょくちょく流れてくるわけです。
何かあるとすぐに「デレアニデレステからの奴らはなっとらん。これだから新規は~」とか言われ。
デレステプレイして、コミュ読んで、気に入った曲のCD買って。別にモバマス触らなくたって満足してるのに、「お前らはまだ何も分かってねえ、モバマスが正義、モバマスをやれ」みたいなことを結構な頻度で言われ。
何というか、本当に「お前ら何様だよ」という負の感情しか湧いてこないんですよ。
古参の方々、話を聞いてほしいのはよくよく分かるのではありますが、それと同じ口で新規を無意識に殴りつけるような真似は控えていただけると、こちらとしても話が聞きやすくて助かります、という事だけを述べてこの話を終えたいと思います。
信じられないほど読みづらい文章だとは思いますが、推敲する気力もありませんので申し訳ないのですがそのまま記事にしてしまいます。
最近のデレマスの現状が好きじゃない。
最近のデレマスの現状が好きじゃない。
もっと言うと、「素直に『好き』と言いづらくなっている」この現状が好きじゃない。
TLを軽く遡ってみると、デレステPは~だのコミュのライターが~だの、デレステの愚痴のようなものが数百RTされて流れてくるこの現状だ。
まあ、自分自身もデレステで、もっと言えばデレマスで消化不良な部分は山ほどあるし、それに関して不快、という気持ちが生まれるもまあ分からなくもない。
それはそれとして、そういうツイートの大半はゴミだ。
別に、文句を言うなとは言わないし、棲み分けの必要性からも嫌いなものは嫌いだと積極的に発信していくべきだとは思う。
だが同時に、「『嫌い』という感情に正当性はいらない」とも思っている。自分が上記のようなツイートがゴミだと感じる理由はそこだ。
例として、デレステPの問題を引っ張ってみる。
「デレステPのセクハラが嫌!」
そうだね、不快に思う人もいると思うよね。
ここまでは何の問題もないし、ここまでならこちらも「感情」として受け入れられる。が、問題は次だ。
「プロデューサーとアイドルの関係はパートナー関係!デレステのライターは何も分かってない!」
ここである。「プロデューサーとアイドルの関係はパートナー関係」という、単なる個人の妄想に過ぎない「プロデューサーとアイドルはパートナー関係」なる謎論理が己の感情の「正当性」の根拠として堂々と掲げられる。ここが一番良くない。というか、不快だ。
「感情」であったときなら、まだ理解できるし「そうだね」と許容してあげられることもできる。それが単なる「感情」であり、正しいも悪いもないものであるからだ。
だが、「正当性」を求め始めたら話は別だ。自分の負の感情に「正当性」を持たせようとすることはつまり、対象を正しくないもの、絶対悪にまでこき下ろすことに他ならない。
自分が嫌いなのは、この「感情を正当化することによって、正義面をして対象を殴る」行為なのだ。
たかだか1ユーザーのくせに、神が如き尊大な態度で公式と対面し、出てきたものが自分の妄想と合致していれば「分かってんじゃん」と一人でふんぞり返り、妄想と違うと「これは間違っている!悪いものだ!死ね!」と言わんがばかりの激情でボコボコに殴る。もしくは、「私は対象からこんなに酷い仕打ちを受けました!トラウマになりました!」などと喚き、自分があたかも被害者であるかのような口ぶりで対象を殴る。
この、「単なる愚痴をわざわざ理屈立てすることで正当化させてから発信し、マウントポジションを取ってから対象を殴る」という卑怯さ、小賢しさ。
当人からすれば「愛故に」なのかもしれないが、自分からすれば「態度が無駄にでかい厄介古参」にしか見えない。それくらいには彼らのやり方は卑怯だし、同意できるものではない。
そういう人は、どれだけ良いイラストを描いていようが担当への愛が深かろうが、自分からしてみたら「折角良い面もあるのに、それを打ち消すほどの悪印象を与えるツイートをする人間」、つまりブロック対象でしかないのだ。
そして、こういう輩がデレマス界隈にわんさか蔓延っているという事実が一番問題であると、自分は思う。
公式の供給に対し、声の大きい「神様」が騒ぐ。それに呼応して次々と「神様」が増え、皆で一斉に囲んで「正当性」の名の下に公式を叩く。この一連の流れがここ最近、というかアニメ化あたりから度々見受けられる。
「誰にも迷惑かけてないんだから、言いたいこと言っても構わないだろ!」と思われるかもしれないが、それは違う。
そもそもTwitterというものには、アニメやテレビの実況等で分かるとおり「多くの人の感情、感想を共有する」という側面がある。観ている番組が面白ければ「面白い」と呟くし、つまらないのであれば「つまらない」と呟くだろう。そしてそこから「~が良かったよね」「~はイマイチだと思ったね」等のような「感想、感情」を呟く。
が、そこで誰かが「この番組は間違ってる!番組スタッフを首にしろ!」というツイートを流してしまったら、どうなるか。
それまでは「自分が面白いか面白くないか」の指標によって番組を観ていた人々は、その文言を見てからは「この番組は果たして正しいのか、それとも間違っているのか」という余計な段階を意識せざるを得なくなる。そして、「間違っている」という判断をしてしまったなら、その人は流れてきた正当化された愚痴ツイートを拡散するかもしくは同じような正当化ツイートをするだろうし、逆に「正しい」と判断してしまったなら、その人は流れてきたツイートの主をブロックする、もしくはそのツイートをしたフォロワーを解除するであろう。例え善悪の判断を下さなかったとしても、先の出来事が蟠りとなって、その番組を思い出すたびに「この番組は間違っている!」という正当化ツイートが脳裏をよぎることもあるはずだ。結局、誰にも迷惑をかけていないつもりでも、Twitter内にいる人間は多かれ少なかれ拡散されてきたツイートによって影響を受けることになるのだ。
先ほども言ったとおり、こういう発言は「愛故に」されていることが多い。だが、「この番組は間違っている!」といったような正当性の上で対象を殴る発言をTwitter上で共有させることは、例え本人が意図していなかったとしてもそれは一種の「煽り」になっているのではないか、と自分は思う。多くの人が、それまで自分の心の中で抑制されていた感情を、流れてきたツイート内に潜む「正当性」によって理屈が与えられることで解放させられ、対象を殴る方向へと集中させられる。それは、Twitterでも散々叩かれているアフィブログの対立煽りと行い自体は大差ないのではないだろうか。
人々の感情のタガが拡散されてきたツイートによって外され、抑えのなくなった剥き出しの感情だけが共有・拡散されてしまう。この「負の感情の連鎖」が、Twitterのデレマス界隈では頻発しているように見受けられる。
この「負の感情の連鎖」には新しく何かを生み出す力はないし(そこから負の感情を抜きにしたイラストや小説が生まれるとはあまり考えられない)、誰かとプラスの感情を共有させられるものでもない。つまり不毛でしかない、と自分は思う。それよりは、「このアイドルのこんな部分が好きだよ!こういう捉え方もあるよ!」といったような、人々の間でプラスの感情が共有されるようなものを発信、拡散していくべきだ。それは「公式のこのアイドルの描写は駄目!全然分かってない!」という発言で負の感情が共有されることよりかは確実に有意義だろうし、またプロデューサー間でのアイドルやコンテンツそのものへの多角的な視点の共有が可能であるはずだ。
「じゃあ愚痴はするなってことか」と思う方も、当然ながらいるだろう。
そのことについてだが、正当性を振りかざさない愚痴なら別に言ってもらっても全然構わないし何の問題もないとは思う。思うが同時に、「その愚痴ツイートによって失うものも考えてみたら?」とも思う。
Twitterの性質上、その人が描いたイラストなどが回ってくる際、見る側はその人本人の情報(具体的にはHNとアイコン)も受け取る。ある程度Twitterをやっていれば、その際に「この人、前あんな発言してたな・・・」と思い出すこともできてしまう。ここで思い出される発言が「公式へのバッシング」だったり「特定の二次創作へのバッシング」だとすると、どうだろう。人によっては、イラストをRTするのを止めてしまったり・・・なんてこともあるはずだ。(実際、自分は何度も経験している。)こういう「作者イメージが作品の受け取られ方にまで響く」というのは、作者側の明確な損失ではないだろうか。
もっと言ってしまうと、愚痴ツイートを見た人が「この愚痴ツイートのアイコン、〇〇(アイドルの名前)じゃん・・・」という受け取り方してしまい、愚痴ツイートが結果としてそのアイドルのネガキャンに繋がってしまう、なんてことが起こりかねないのだ(現に、そういう事例を何度か見かけている)。本当に悲しいことではあるのだが、こういう「作者のイメージが作者の担当アイドルにまで響く」ということもTwitterではあり得てしまう。殆ど風評被害のようなものだが、愚痴ツイートをしている方々はそういったことも認識しておいた方が良い。
とは言ったものの、最初に書いたとおり「棲み分けのためにも愚痴は必要」であるとも考えてはいるので、結局のところツイートが簡単に広範囲へと拡散・共有されるTwitterでは、マイナスの感情である個人の愚痴ツイートは、先ほども言った「負の連鎖」を起こしやすいのではないか、ということだけしか自分には言えない。
これだけだと最終的にどっちつかずな意見でしかなく、あまりに締まりが悪いのでこの「愚痴ツイート」問題について自分なりに改善策を見出してみた。
中国の朱子学には、「性即理」という考え方がある。これは、「人間の心は『性(本性)』と『情(人間の揺れ動く感情)』に分かれている。『性』は、道徳的な倫理観である『理』である。『情』は、表に出しすぎることによって悪いものとなり社会に影響を及ぼしてしまうので、『理』である『性』によって抑える必要がある。」という考え方だ。
この考え方を今回の問題に引用するなら、「情」は「デレマスの展開に対して抱く不満感」だろうし、「情」を表に出しすぎることは「正当性によって公式を殴ること」であり、それによって起こる社会への影響とは「Twitter上での負の連鎖」だ。
そして、「性」とは「ほどよく棲み分けに必要な程度の愚痴に調整すること」に当てはまる。これが「理」、すなわち感情を抑止するための倫理観でもある。
つまり、「不満に感じる気持ち」を「程度を調整する」ことによって、「負の連鎖」をできるだけ最小限に、もしくは無くしていけたらいいのではないか、と自分は考えている。
文章が恐ろしく下手で読みづらいであろう上にこんな訳の分からない戯れ言を真に受けてくれる方が果たしているのかどうかは置いておいて、これを書いたことでとりあえず今自分がやれるだけのことはやったつもりではある。